30、40代のシミ・くすみ予防に
「お肌のくすみ」や「目の下のクマ」があると実年齢以上に見えてしまうこともあり、気になっている方は多いのではないでしょうか。これらは30代を過ぎると、若い頃と同じようなケアではなかなか改善できません。
『30、40代の肌の特徴』
お肌のターンオーバーは、若い頃は28日くらいで生まれ変わりますが30代、40代になると45日程度まで長くなってしまいます。そのため何かトラブルが発生すると若い頃よりも改善が遅くなるので、30代以降は20代の頃よりも入念なケアが必要となります。
『肌のくすみについて』
まずは「くすみ」について解説します。お肌のくすみの原因と対処法は以下の通りです。
・古い角質の蓄積
上述の通り30代以降のお肌はターンオーバーが遅くなるので、古い角質が溜まりやすくなります。適度に古い角質を取り除くピーリングケアを行い、お肌の新陳代謝を促進するようにしましょう。
自宅でのケアとしては週に1~2回、ピーリング石鹸や酵素洗顔剤などを使用し、穏やかに余分な角質を取り除くケアをオススメします。あくまで「余分な角質を優しく取り除く」ことが重要ですので、やりすぎないようにしましょう。
ホームケア用のピーリング剤や酵素洗顔料は肌に合ったものを選ぶ必要がありますので、よく分からない時や敏感肌の方は、医師や専門家に相談しましょう。
・紫外線、シミによる色素沈着
紫外線や炎症によって過剰生成されてしまったメラニン色素は、ターンオーバーが低下すると排出されにくくなり、表皮ではなく真皮に沈着しやすくなります。女性ホルモンとの関連があると指摘されている肝斑も、紫外線で悪化することもあります。
またニキビや摩擦などの刺激、化粧品かぶれ等により、お肌に炎症が発生すると色素沈着が起こる場合がありますので注意が必要です。
ターンオーバーが低下した30代、40代は、年間を通して日焼け止めクリームを塗るなど、今まで以上にお肌を紫外線から守るケアが必要です。また跡が残りやすいので、ニキビや吹き出物は炎症が起こる前に適切に対処してください。
さらに、お肌に合った化粧品を使うのはもちろんのこと、メイクオフや洗顔時などにお肌に過度の摩擦や刺激を与えないように注意しましょう。
・乾燥
乾燥すると角質層のキメが乱れてしまい、光の透過性が悪くなります。光の透過性が悪いと、当然ながらお肌はくすんでみえます。
また乾燥によってお肌のバリア機能が低下すると紫外線や外部からの刺激の影響を受けやすくなり、色素沈着ができやすくなります。化粧水や美容液、保湿オイルやクリームなどを活用し、十分な保湿につとめましょう。
・糖化(黄褐色に変色してしまったタンパク質が真皮層に蓄積)
体内で代謝されなかった糖質がタンパク質と結びついて褐色に変化して蓄積してしまうことを糖化といいます。これが真皮層に蓄積されると徐々に肌の色が変化します。
また体内で糖化が進むとお肌のターンオーバーも低下させてしまいます。これ以上、糖化を進行させないためにも、糖質を摂り過ぎない食生活に切り替えていきましょう。
・血行不良
血行の良い肌がほのかなバラ色に見えるのに対し、血行の悪い肌は暗くくすんで見えます。運動不足や身体の冷え、栄養や睡眠の不足など、血行を悪くする生活習慣を見直しましょう。
血行不良によって顔色が悪い時はデコルテから顔にかけてマッサージを行い、血液やリンパの流れを促進すると効果的です。
『シミに続く目の下のクマについて』
続いて、目の下のクマについて解説します。
目の下のクマの原因は「血行不良」や「色素沈着」が主な原因ですが、30代、40代の場合は以下のような点が原因となる場合があります。
・目の下のくぼみ
加齢により目の周りの脂肪が委縮したり、皮膚のたるみの影響で皮膚がへこむと目の下にクマのような影ができます。
・目の周囲の脂肪である眼窩(がんか)脂肪の突出による膨らみでできる陰
加齢により眼窩脂肪を支えている筋肉がゆるんで目袋になり、たるみが生じて影ができます。
これらはヒアルロン酸注入や眼窩脂肪を取る手術など、クリニックによるケアが必要となります。
これらに該当しない場合は、血行不良や色素沈着が原因です。血行不良によるクマは、ホットパックやアイクリームにマッサージなどによる血流促進ケアを積極的に取り入れることで改善が期待できます。色素沈着によるクマは美白ケアを心掛けましょう。
30代、40代のお肌のくすみやクマは、紫外線や外部からの刺激、お肌のターンオーバーの低下、血行不良、老化によるたるみなどが複雑に絡み合って目立つようになります。
心当りのある原因があれば、早めに改善する努力を開始しましょう。
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