乾燥肌に。スキンケアを選ぶポイント

乾燥肌にお悩みの皆さんに聞いてみると、洗顔方法とその後のケアに問題のある場合が多いようです。まず、洗顔でしっかりと肌の汚れを落としきれていない点です。たとえば洗顔をするときの水温。水温が低いと洗顔で落としきれなかったメイク残りや皮脂等が毛穴に留まってしまいます。
そして、毛穴の開いた状態がさらなる乾燥を引き起こす、といった悪循環が生まれてしまうのです。ですので、人肌程度のぬるま湯で洗顔するようにしましょう。洗顔後は冷水で毛穴を閉じたりする必要はありません。

【洗いすぎない】

また、洗顔をしっかりやっている方は、洗いすぎている場合が多いようです。洗顔で皮脂をしっかり落としてサッパリしたくなる気持ちはわかりますが、本来、皮脂は肌に必要なものです。洗顔は、肌の汚れと不要になった皮脂を落とすのが目的です。多くの人は洗いすぎてしまう傾向があるので、まずは「洗いすぎない」ことから始めてください。

【洗顔後はすぐにスキンケアを】
家事や育児に追われていると、洗顔後やお風呂上がりにスキンケアの時間を十分取れなかったりすることもありますよね。しかし、顔を洗ったらすぐにスキンケアを心がけてください。洗顔後やお風呂の後は、肌の水分が急速にとんでいくので、乾燥肌の方は注意です。せめて化粧水だけでも、お肌に与えてあげましょう。

【化粧水=水分ではない】


化粧水というと、「お肌に水分を与えるもの」と考えている方が多いと思いますが、これは大きな間違いです。
化粧水、美容液、乳液、クリームなどの中で、最も水分の多い化粧水は、水分をお肌に届けるのではなく、「水溶性の美容成分」を届けることが役割だと考えましょう。
また、同じ水溶性の成分でも、高濃度のものを部分的に届けたい場合は、美容液の方が向いています。
そのため、化粧水を選ぶ場合は、自分のお肌の状態を検討し、「お顔全体の角質層に届けたい成分」が何であるかをきちんと考え、化粧水を選ぶ必要があります。

【化粧水に含まれる水分】
お肌の水分を保つ役割は、角質層に存在する細胞間脂質(セラミドなど)が80%、NMF(天然保湿成分)が18%、皮脂が2%程度を担っています。
クレンジングや洗顔を行うと、これらは多かれ少なかれ洗い流されてしまい、お肌は約24時間かけて回復します。
しかし、回復前は保湿能力が低下した状態。
「肌本来の水分保持力が低下している間に乾燥からお肌を守る」ということが必要になります。
また、間違ったスキンケアなどで角質層にダメージがある場合や、加齢で細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が減少している場合は、「角質層を健やかにする」効果のある成分も検討してみましょう。
その際、注意しなければいけないのは、セラミドに代表される細胞間脂質が最も水分保持力で重要な役割を果たしていますが、細胞間脂質の成分は水溶性ではないため、化粧水に配合するには不向きな点です。
セラミドが配合された化粧品は、美容液や乳液、クリームなど、油分が含まれたもので取り入れましょう。

Shin Usami ”THE MAKE-UP.LAB ”

Corte by little、メイクアンリミテッド所属 美容師/メイクアップアーティスト Shin Usami web版大人のメイク手帖

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